梱包代行とは?サービス内容や事業者11選を紹介

最終更新日:2025/04/25
公開日:2025/04/25
目次

ネットショップ運営やEC事業を展開する中で、商品の梱包や発送作業にかかる手間やコストに悩みを抱えていませんか? 

梱包代行サービスを利用すれば、作業負担を大幅に軽減し、業務効率を向上させることで、人手不足の解消や作業スペースの不足を解消できます。

しかし、EC事業者の中には、

  • 「梱包代行とはどのようなサービス内容なのだろうか」
  • 「費用はどれくらいかかるのか」
  • 「どんな事業者に依頼すれば良いのか分からない」

といった疑問を持つ方も多いでしょう。

本記事では、梱包代行サービスの選び方や料金相場、実際の利用の流れまで詳しく解説します。

自社に合ったサービスを見つけて、業務の最適化を図りましょう。

梱包代行サービスとは

梱包代行サービスとは、企業や個人事業主に代わって商品の梱包作業を行うサービスのことです。

主にECサイト運営者やメーカー、通販企業が利用しており、商品の箱詰めやラッピング、発送準備までを一括して代行してもらえます。

EC物流では荷物量の増加に人員が追いつかなかったり、作業スペースの不足といった問題が発生することがあります。それらの問題が梱包・発送にまで波及するケースもあるでしょう。

そこで梱包代行サービスを活用することで、業務の効率化が図り、倉庫スペースの確保や人件費の削減が可能になります。

また、プロの梱包技術によって配送中の衝撃や汚損を防ぎ、商品が安全に配送されるため、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。

特に、ギフト包装やオリジナル梱包などブランドイメージを大切にした梱包が必要な場合には、専門事業者に依頼することでクオリティの高い仕上がりを実現できます。

梱包代行サービスには梱包・発送のみを代行するサービスだけではなく、発送を含めた物流プロセス全般を代行できるサービスの大きく分けて2つの形態があります。

それぞれの詳細や違いについて詳しく見ていきましょう。

梱包・発送のみを代行してもらえるサービス

物流のプロセスのうち、梱包・発送のみを代行してもらえるサービスです。

製品の特性に応じた梱包、ギフトラッピング、キャンペーンチラシの同梱といった細かいニーズにも対応してもらえます。

梱包・発送のみを代行するサービスは、商品を準備するだけで事業者が梱包から配送手続きまでを対応してくれます。

このタイプのサービスでは、ダンボールや緩衝材などの梱包資材を事業者側が提供してくれる場合もあれば、自社で準備したものを使用できる場合もあります。

ただし、在庫管理や流通加工などは自社で行う必要があるため、注文が増えると手間がかかる可能性があります。

そのため、「梱包・発送のみを外注したい」というケースに適したサービスです。

発送を含めた物流のプロセス全般を代行してもらえるサービス(フルフィルメントサービス)

業績拡大による荷物量の増加や作業スペースの不足に対応するには、発送作業を含めた物流業務全般を代行できるフルフィルメントサービスが効果的です。

フルフィルメントサービスとは、商品の入庫・保管、受注処理、梱包・発送、さらには返品対応まで、物流の一連のプロセスを包括的に代行してくれるサービスです(代行範囲はサービスにより異なります)。

ECサイトや通販企業にとっては、物流業務の負担を大幅に軽減し、販売やマーケティングなどのコア業務に集中できるメリットがあります。

サービスによっては従量課金制で無駄なコストを抑えられますが、一定の固定費がかかることが多いため、事業の規模やコストバランスを考慮しながら導入を検討することが重要です。

以下にそれぞれのサービスの費用相場とオススメの企業をまとめておりますので、利用をご検討の際は、参考にしてみてください。

代行範囲梱包・発送のみ物流プロセス全般(フルフィルメント)
内容梱包と発送を代行注文~決済まで物流プロセス全般を代行
費用相場
  • 入庫料:15円〜30円/個
  • 保管料:2,500円〜7,000円/坪
  • 検品料:10円〜120円/個
  • ピッキング料:10円~30円/個
  • 梱包・作業料:100円~400円/個
  • 発送料金:340円〜1,300円/個
  • 梱包資材費:30円〜170円/個
  • システム利用料:30,000円〜50,000円/月
  • 入荷料:10円~60円程度/個
  • 商品保管料:0.5円~5円程度/個
  • 出荷料:80円~300円程度/個(※配送料込み)

荷物量やスペースによって変動する従量課金制が導入されているサービスもある。
オススメ企業
  • 梱包発送のオータム
  • 東京ガールズソリューション
  • 株式会社結い人
  • ギークプラス
  • CIN GROUP
  • アートトレーディング

梱包代行サービスとフルフィルメントサービスどちらがおすすめか

こちらの章では、梱包代行サービスとフルフィルメントサービス、どちらがおすすめかを解説します。

梱包代行サービスがおすすめの企業

以下のような企業は、梱包代行サービスの利用が向いていると言えます。

  • 自社での梱包作業が負担になっている小規模な企業
  • 通常の梱包では対応できない、温度管理が必要な商品を扱う企業(食品・スイーツなど)
  • 梱包業務のノウハウが少ない新規参入企業
  • オリジナル資材を使用してブランドのイメージをあげたい企業
  • 個別のニーズにあった梱包を提供しリピート率を高めたい企業

小規模な企業は、限られた人員とリソースで運営していることが多く、梱包作業が負担となりやすいです。

特に、販売数が増えると梱包業務が本来の業務を圧迫し、出荷の遅延や人的ミスの増加につながる可能性があります。

「物流全般を委託するほどではないが、梱包が追い付いていない」「梱包に付加価値をつけたい」という場合は、梱包代行サービスを検討すると良いでしょう。

フルフィルメントサービス(物流プロセス全般を委託)がおすすめの企業

以下のような企業は、フルフィルメントサービス(物流プロセス全般を委託)の利用が向いています。

  • EC事業を始めようとしている企業
  • アパレル・雑貨など、SKU(在庫管理単位)の多い商品を扱う企業
  • 季節やイベント・キャンペーンによって商品の需要が大きく変動する企業
  • 入荷から発送までのリードタイムを短縮したい企業
  • 事業が大きく拡大しており、物流業務に割くリソースがない企業
  • 人件費や賃貸料が負担となっている企業

アパレルや雑貨を取り扱っている企業、あるいはEC物流に取り組んでいる企業の多くは、SKU(在庫管理単位)の数が多くなりがちで、物流業務全体が事業上の大きな課題になりやすい傾向があります。

特にキャンペーンやシーズンイベントなどにより商品の需要が大きく変動するケースでは、出荷能力と物流コストのバランスを保つことが難しくなり、業務負荷やコストの増大を招くことも少なくありません。

自社で物流を運営している場合は、出荷量が増えるたびにスタッフの増員や倉庫の拡張が必要となるためです。

こうした状況の中で、人的ミスを抑えつつ、リードタイムを短縮し、顧客満足度を維持・向上させるためには、フルフィルメントサービスの活用が非常に有効です。

なお、フルフィルメントサービスには、従量課金制が導入されているケースもあります。従量課金制では、実際に利用した分だけ費用が発生するため、無駄なコストがかからず、固定費の削減が可能となります。

結果として、キャッシュフローの改善につながり、より安定した経営を実現することができるでしょう。

おすすめの梱包代行サービス

梱包代行のみを依頼できるサービスと、物流プロセス全般を依頼できるフルフィルメントサービスの2種類に分けて、おすすめの梱包代行サービスを紹介します。

まずは梱包のみを代行できるサービスについてみていきましょう。

梱包発送のオータム:梱包・発送代行の豊富な実績が魅力

出典:オータム

オータムの梱包代行サービスは、毎月大量に荷物を梱包出荷発送している企業だけでなく、出荷量が少ないECショップでも利用可能です。

例えば、キャンペーン時の大量の販促品やノベルティグッズ、軌道に乗り始めたショップの商品の梱包代行サービスを提供しています。

【オータムがおすすめの企業】

  • 多様な商品を展開している
  • 物流コストを削減したい
  • スペースと人員が不足している
企業名株式会社オータム
住所大阪府大阪市西淀川区大和田6丁目16-3
電話番号06-6475-5399
URLhttps://www.autumn.co.jp/
費用
  • 保管/1ラック 【幅】120㎝ × 【奥】110㎝ × 【高】150㎝・・・5,000円/月
  • 発送代行業務委託基本契約料金(スポット発送代行の場合は不要)・・・10,000円~/月
  • 発送運賃 【手数料込】 (配送事事業者:佐川急便、ヤマト運輸、その他)
    2kgまで 650円~/5kgまで 800円~/10kgまで 950円~/冷凍・冷蔵 +200円~
  • 梱包作業料
    段ボール箱詰め梱包 100円~/商品包装 30円~/特殊ラッピング 100円~
    パレット出荷用梱包/500円~
    納品書発行代行 +50円/各種アソート梱包 +100円~
  • 梱包資材費(梱包用段ボール、ポスター梱包用紙管、ビニール袋、梱包緩衝材等)・・・50円~/個

東京ガールズソリューション:手作業による丁寧な梱包を実現

東京ガールズソリューションは、女性スタッフの手作業による丁寧かつスピーディーな対応が強みの梱包代行サービスです。

内職作業からオフィス業務まで幅広い業務に対応し、短納期や即日納品、スポット案件や小ロット・大ロットの依頼にも柔軟に対応できます。

封入・セットアップ・宛名/シール貼りといった、細かい作業や複雑な対応も可能です。

また、高品質な仕上がりのラッピング・シュリンク・ラミネートにも対応しており、1点からでも相談できます。

顧客情報のデータ入力・スキャニングも依頼でき、プライバシーマーク取得済みのため個人情報の取り扱いも安心です。

【東京ガールズソリューションがおすすめの企業】

  • アパレル・ファッション商品を展開している
  • 小ロット・スポット発送を必要としている
  • サブスクリプション型ECを運営している
企業名株式会社ビーベストワーク
住所東京都中央区八丁堀2-29-14 カイセイ八丁堀ビル8F
電話番号03-3523-2220
URLhttps://tokyo-g-s.com/
費用詳細は要問い合わせ

ピー・エイチ・キュー:化粧品・医薬部外品に特化

有限会社ピー・エイチ・キューは、化粧品・医薬部外品に特化した梱包サービスを提供しています。

同社は化粧品製造業許可証と医薬部外品製造業許可証を取得しており、法的に求められる品質管理基準を遵守しています。

設備面や対応スピードにも強みを持ち、大量発注や急ぎの案件にも対応しています。

化粧水、乳液、美容液、口紅、アイシャドウ、医薬部外品のシュリンク包装(熱を加えることで収縮するフィルムの性質を利用し、容器にそってぴったり収縮させる包装)を提供しています。

衛生環境での作業を徹底し、クオリティの高い仕上がりを保証します。

サンプル品も提供可能で、1日で最大1万個ほどの生産が可能です。

また、化粧品・医薬部外品のアッセンブリ(複数のものを1つにまとめたり、複数の部品を組み合わせて製品を完成させたりする作業)・梱包も代行しており、シュリンク包装とセットで対応できます。

サンプルセットや試供品の袋詰め、箱詰めも代行しており、発注先企業の指定に従い、さまざまな形状や資材に対応可能で、箱組み立てからシーラー加工(熱圧着のシーラー機械により、商品の袋を密封すること)まで一貫して対応しています。

【ピーエイチキューがおすすめの企業】

  • 化粧品や医薬部外品を扱っており、衛生的な梱包を必要としている
  • 短納期・大量発注を必要としている
企業名有限会社ピー・エイチ・キュー
住所栃木県大田原市実取793番地15 
電話番号0287-28-1940
URLhttps://www.phq.biz/
費用詳細は要問い合わせ

結い人:ラッピングのオーダーに柔軟に対応

出典:結い人

結い人はイベントごとのラッピング、熨斗・表書き・名入れ、ブライダルラッピングなど、丁寧なギフトラッピングを提供しています。

ラッピングの専門店としてもらって嬉しいラッピングを提供、複雑なサイズや華やかなデザインのラッピングも可能です。

その他にも、商品撮影、ECサイトの構築、ウェブ広告出稿、小ロットからも対応できます。

【結い人がおすすめな企業】

  • イベント関連の商品を扱っている
  • EC物流を始めて間もない
企業名株式会社結い人
住所神奈川県横浜市保土ヶ谷区星川1-5-9
電話番号最新の情報は要確認
URLhttps://yuibito.gifts/
費用詳細は要問い合わせ

おすすめのフルフィルメントサービス

次は、物流プロセス全般を依頼できるサービス(フルフィルメントサービス)を紹介します。

ギークプラス: 同梱作業のヒューマンエラーを軽減可能

ギークプラスは、最先端の自動化技術を活用したフルフィルメントサービスを提供しています。

最先端の自動化機器やソフトウェア、そして専門のスタッフが配置されており、企業の物流効率を大幅に向上させることが可能です。 

例えば自動でピッキングが行える指導棚搬送ロボットが導入されており、さまざまなサイズの商品を自動でピッキングすることができます。これにより、アパレルや雑貨・ECなど、SKUが多い場合でも、リードタイムを短縮することが可能です。

またサービスの利用量に応じて請求料金が変動する「従量課金型」で利用できるため、時期により荷物量が大きく変動する企業にも最適なサービスとなっています。

【ギークプラスがおすすめの企業】

  • 事業成長に伴い物量が増え、コア業務に集中できない
  • 物流がさらなる事業拡大の足かせになってしまっている
  • 高品質な梱包・発送を実現したい
企業名株式会社ギークプラス
住所東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号 恵比寿ガーデンプレイスタワー26F
電話番号03-5422-1420
URLhttps://www.geekplus.jp/service/fulfillment/
費用※従量課金制
詳細は要問い合わせ

スクロール360:顧客満足度向上まで支援可能

スクロール360は、通販フルフィルメント業務(物流代行・受注代行・決済代行・EC運営支援)に包括的に対応しているサービスです。

事業規模や課題の変化に応じて、サービスを自由に組み合わせ拡張でき、企業の成長段階に合わせ柔軟にカスタマイズできます。 

また、CRM(顧客関係管理)施策として、消費者に向けて「グループインタビュー」も実施することで、顧客体験の向上に取り組んでいます。

【スクロール360がおすすめの企業】

  • CRMにも取り組んでおり、ECマーケティングも一緒に強化したい
企業名株式会社スクロール360
住所本社:静岡県浜松市中央区佐藤2丁目24番1号
電話番号03-4236-3207
URLhttps://www.scroll360.jp/
費用・初期費用 220,000円(税込)~
・月額固定費用 55,000円(税込)~
・保管費用(坪/月) 3,850円(税込)~ 
・出荷費用(宅配便)495円(税込)~/件

佐川急便:精密機器専用サービス

佐川急便では、携帯電話やパソコンなどの精密機器を輸送する「精密機器宅配便」を提供しています。

ドライバーが専用BOXを持参し、製品の梱包から対応する仕組みです。

専用のBOXは、繰り返し使用できる梱包資材を利用するため、梱包資材費を大幅に抑えられるメリットがあります。

また、輸送時の安全性と機密性を守れるため、精密機器の修理を行うサービスを提供する企業に向いています。

配送可能な機密機器の例

  • スマートフォン
  • PC一式
  • モニター
  • プリンター
  • ゲーム機 など

【佐川急便がおすすめの企業】

  • 衝撃や振動に弱い精密機器を、安全に輸送したい
企業名佐川急便株式会社
住所本社:京都府京都市南区上鳥羽角田町68番地
電話番号03-5224-6885(東京サービスセンター)
URLhttps://www.sagawa-exp.co.jp/service/seimitsu/
費用詳細は要問い合わせ

ヤマト運輸: オリジナル梱包資材を利用可能

出典:ヤマト運輸

ヤマト運輸のフルフィルメントサービスは、営業倉庫にて商品を在庫し、EC事業の物流業務(入庫から保管、受注後の梱包出荷、配送から代金回収まで)のすべてをヤマト運輸が代行するサービスです。

ECの出荷代行だけでなく、海外輸入商品の国内向け流通加工や、FBA向け納品代行など、さまざまなオプションの利用が可能です。

ヤマト運輸独自の梱包資材を利用でき(宅急便コンパクト)、ポスト投函も可能です。

日本酒メーカー・朝日酒造が、ヤマト運輸の梱包・配送ソリューションを活用することで、商品の破損事故はほぼゼロを実現し、ECサイトの売上を2年で8倍に成長させたという導入事例もあります。

【ヤマト運輸がおすすめの企業】

  • 物流コストを最適化したい
  • 出荷業務の効率化をしたい
  • 配送品質の向上したい
企業名ヤマト運輸株式会社
住所本社ビルA棟:東京都中央区銀座2-12-16
ヤマト本社ビルB棟:東京都中央区銀座2-12-18 
電話番号0570-200-000(お客様サービスセンター)
URLhttps://www.kuronekoyamato.co.jp/
費用詳細は要問い合わせ

ロジスティクス:ブランドに合わせた流通加工が可能

「ロジスティクス」は、独自で開発・カスタマイズされた受注およびロジスティクスの管理システムを基盤としたフルフィルメントサービスを提供しています。

商品が消費者の手元に届くまでの「入荷・保管・梱包・出荷」といったロジスティクス業務に限らず、「ラッピング包装・メッセージカード梱包」など各ブランドに合わせた流通加工にも対応していることも特徴の一つです。

店舗運営や、マーケティング、サイト制作、バックオフィス業務、コールセンター(コンタクトセンター)業務といった各領域が密接に連携することで、課題解決や工数削減、提供スピードの向上を実現します。

【ロジスティクスがおすすめの企業】

  • 物流コストを最適化したい
  • 海外展開も視野に短期間でのスケールアップを狙っている
  • 高品質なカスタマーサポートが必要
企業名トランスコスモス株式会社
住所東京都豊島区東池袋3-1-1サンシャイン60
電話番号050-1751-7700
URLhttps://transcosmos-ecx.jp/service/logistics
費用
  • 配送料
    60サイズ以下:300円~
    60サイズ:540円~
    80サイズ:650円~
  • 作業料
    入荷費:20円/個
    出荷費:220円/個
    保管費:2,000~円/月
    資材費:40円/個

Rakuten Super Logistics:梱包のカスタマイズにも対応可能

楽天スーパーロジスティクス(RSL)は、「入荷、納品・出荷指示、出荷」を代行するサービスです。

楽天市場の公式物流サービスのため、楽天市場に出店している企業との相性が抜群で、受注システムと連携して自動的に出荷処理が進むため、スムーズな物流運用が可能です。

ほかにも「商品期限管理(消費期限)」、「ギフトラッピング」、「チラシ」、「販促物封入」、「コンテナ入庫」などもオプションで利用できます。

RSLでは、「物流コスト推移」や「長期保管傾向」など4つの機能を用いたデータ分析により課題を可視化するため、改善すべき課題の特定につなげることも可能です。

また、RSLを利用するにあたり、店舗と倉庫をつなぐための受注管理システムも導入することで、受注確認から出荷作業の効率化が図れます。

【楽天スーパーロジスティクスがおすすめの企業】

  • 楽天市場に出店している
  • 迅速な配送を求めている
  • コストを抑えたい
企業名楽天スーパーロジスティクス株式会社
住所東京都世田谷区玉川一丁目14番1号
電話番号050-5581-8755
URLhttps://logistics.rakuten.co.jp/
費用例:80サイズの場合
在庫保管料:19円
出荷作業料:80円
資材料:39円
配送:380円(全国一律)

フルフィルメント by Amazon:商品の安全性の確保に有効

フルフィルメントサービス by Amazon(FBA)は、商品の受注、ピッキング、梱包、発送、カスタマーサービスを代行するサービスです。

同サービスを利用することで、商品は「アマゾンプライム対象商品」として扱われ、当日配送など「お急ぎ便」(注文した商品を迅速に届ける配送オプション)の対象となります。

配送方法を「Amazonによる配送」「出品者による配送」「Amazonと出品者を組み合わせて配送」の3つから、自社に最適な方法を採用できるのも特徴の一つです。

Amazonの配送ネットワークを活用することでコストが安くなることがあり、Amazonフルフィルメントセンターに納品された最初の100点分の在庫保管手数料が、最初の在庫が受領されてから120日間無料になるプログラムもあります。

Amazonでは商品の安全性を確保するために、厳格な梱包要件が設けられており、これにより適切に梱包された商品はプライムマークを表示できるためブランドの信頼性が高まります。

【フルフィルメント by Amazonがおすすめの企業】

  • Amazonに出店している
  • 迅速な配送を実現したい
  • 配送コストを抑えたい
企業名アマゾンジャパン合同会社
住所東京都目黒区下目黒1-8-1アルコタワー
電話番号0120-899-543
URLhttps://sell.amazon.co.jp/fulfill/fulfillment-by-amazon
費用詳細は要問い合わせ

梱包代行サービスの選定方法

適切なサービスを選ぶためには、自社の物流や梱包に関する課題を明確にした上で、それに対応できるサービスを選定することが重要です。

自社の物流・梱包の課題を把握する

「作業負担が大きい」「ミスが多い」「コストがかかりすぎている」など、現在直面している問題を洗い出します。

サービス選定の前に、まずは自社の問題を鮮明にすることが大切で、それが明確になれば、自社の梱包の課題に合った梱包代行サービスを選定することができます。

自社の荷物の特性を理解する(扱っている商品、季節ごとの荷物の変動)

自社の商品がどのような特性を持っているかを把握することも重要です。

例えば、壊れやすいもの、大型商品、食品など、適切な管理方法や梱包方法が異なります。

また、季節によって荷物の量が変動する場合、繁忙期に対応できるサービスを選ぶ必要があります。

梱包だけを代替してもらえば根本的な解決に繋がるのか考えてみる

梱包作業を代行することで、物流全体の課題が解決するのかを検討しましょう。

例えば、出荷スピードの向上やコスト削減を目的とする場合、梱包だけでなく在庫管理や配送の最適化も視野に入れるべきです。

必要に応じて、フルフィルメントサービスなどの総合的な物流代行も検討しましょう。

自社の荷物に対応できるサービスを選定する

自社の荷物の特性に合った代行サービスを比較検討します。

サービスごとに得意な分野が異なるため、例えば「小ロット対応が可能」「高級品向けの丁寧な梱包」「環境に配慮した梱包資材を使用」など、自社のニーズに合ったサービスを選びましょう。

自社の課題を解決するために最適なサービスを検討する

整理した課題を解決できる、最適な梱包代行サービスを選びます。

コスト、品質、対応スピード、柔軟性などの観点から比較し、自社にとって最もメリットのある事業者と契約しましょう。

導入後も定期的に運用を見直し、必要に応じて改善を行うことが重要です。

梱包代行サービスとフルフィルメントサービスのそれぞれの発注後の流れ

梱包代行サービスとフルフィルメントサービス、それぞれの発注後の流れを見ていきましょう。

梱包代行サービスの場合

梱包代行サービス事業者は、以下の流れで顧客に商品を届けます。

  1. 注文データの共有
  2. 商品のピッキング
  3. 梱包作業
  4. 送り状発行 & 発送
  5. 追跡 & 顧客対応

1.  注文データの共有

梱包代行事業者へ、EC企業からシステム経由で受注情報(商品・配送先・数量など)を引き渡し、注文データを共有します。

2. 商品のピッキング

受注情報をもとに倉庫内で注文に応じた商品をピッキングします。

3. 梱包作業

ピッキングした商品を指定の方法で梱包します。仕様に沿って、緩衝材の有無やラッピング、ブランドパッケージ対応などのオプションを適用します。

4. 送り状発行 & 発送

事前に登録した配送事業者の送り状を発行し、商品を指定の配送事業者へ引き渡します。

5. 追跡 & 顧客対応

発送後に取得した追跡番号をEC企業へ共有します。EC企業は、顧客へ配送状況を通知し、必要に応じて顧客対応を行います。

フルフィルメントサービスの場合

梱包代行サービス事業者は、以下の流れで顧客に商品を届けます。

1. 注文データの共有

2. 在庫引当 & ピッキング

3. 梱包

4. 出荷 & 追跡情報の共有

5. 配送 & 受取

6. 返品・交換対応(必要に応じて)

1. 注文データの共有

ECサイトから受注情報(商品・配送先・数量など)が送信され、注文データを共有します。

2. 在庫引当 & ピッキング

注文データに基づき、倉庫スタッフまたは自動ロボットが注文内容に基づいて在庫を確保し、指定の商品をピッキングします。

3. 梱包

事前に決められた仕様に基づき、適切な箱や緩衝材を使用しながら商品を梱包します。並行して、配送事業者のラベルを自動で作成し、送り状を発行します。

4. 出荷 & 追跡情報の共有

梱包が完了した商品を指定の配送事業者へ引き渡し、追跡番号を発行します。この追跡情報はEC企業へ共有され、顧客へ発送通知が送信されることで、購入者が配送状況を把握できるようになります。

5. 配送 & 受取

商品を配送し、購入者が商品を受け取るまでの流れを管理します。万が一、配送中のトラブルや遅延が発生した場合は、フルフィルメント事業者またはEC企業が問い合わせ対応を行います。

6. 返品・交換対応(必要に応じて)

顧客からの返品リクエストを受け付け、返品された商品を検品します。その後、商品の状態に応じて再入庫または廃棄処理を行い、返品・交換のフローを整備することで顧客満足度の向上を図ります。

梱包代行を利用する際のメリット

梱包代行を利用する際のメリットは以下のとおりです。

梱包の品質が向上する

梱包代行を利用することで梱包専門のスタッフによる丁寧な梱包ができるため、梱包の精度が向上します。

商品の破損リスクを最小限に抑えることで、安全かつ高品質な発送が実現できます。

ニーズに応じた対応で顧客満足度が向上する

梱包代行事業者は、商品の適切な取り扱いや最適な梱包方法に関する専門的なノウハウを持っているため、顧客満足度の向上につながります。例えば、簡単に開封できるように配慮された梱包素材を利用することで、開封時のストレスを軽減できます。

環境への配慮から過剰な梱包を避け、必要最小限の資材で商品を保護すれば、エコ意識の高い顧客にも好印象を与えられるでしょう。

商品の特性に合った梱包資材を利用できる

商品ごとに最適な梱包資材を選択できるのも、専門事業者を利用する大きな利点です。

たとえば、壊れやすい商品には緩衝材を多めに使用し、環境配慮型の包装を採用するなど、商品の特性に応じた柔軟な対応が可能です。

季節波動やセール時の需要増加にも対応できる

梱包代行を活用すれば、需要の波にも柔軟に対応できるため、機会損失を防ぎつつ、安定した業務運営が可能になります。

繁忙期やセール期間中は、注文数が急増し、梱包・出荷作業が追いつかなくなることがあります。

梱包の質が低下している場合は、梱包代行の利用を検討しましょう。

在庫管理システムと連携することで出荷ミスを防止できる

多くの梱包代行サービスは在庫管理システムと連携しており、リアルタイムで在庫状況を把握しながら出荷作業を行います。これにより、出荷ミスを防ぎ、効率的な物流管理が実現できます。

人件費や資材費の負担を軽減できる

自社で梱包を行う場合、人件費や梱包資材費がかさみますが、梱包代行を利用することでコストを削減できます。

大量の梱包を効率的に行う専門事業者であれば、梱包資材を一括で仕入れられるため、梱包資材1のコストを抑えることが可能です。

梱包代行を利用する際のデメリット

梱包代行のメリットだけではなく、デメリットも確認しておきましょう。

梱包作業のノウハウが自社に蓄積されない

梱包代行を利用すると、梱包・発送作業に関する知識やノウハウが自社内に蓄積されにくくなります。

万が一、将来的に自社で梱包業務を再開する場合、誤配送や梱包ミスが発生しやすくなる可能性があります。これを防ぐためには、代行事業者にすべてを丸投げするのではなく、一部の作業は自社で行うなど、適度な関与を維持することが重要です。

柔軟な対応が難しい場合がある

梱包代行事業者のサービス内容は一定のルールに沿って提供されるため、細かなカスタマイズが難しいことがあります。

例えば、「特定の包装紙やリボンを使用したい」「リピーター向けに手書きのメッセージを同梱したい」といった要望に対応できない場合や、追加料金が発生するケースがあります。

そのため、こうした細かいニーズにも対応できる事業者を選定することが大切です。

個人情報漏洩のリスクがある

梱包代行事業者を利用する際には、顧客の個人情報を事業者に共有する必要があるため、情報漏洩のリスクが存在します。

例えば、誤って別の顧客の納品書を同梱してしまったり、伝票の記載ミスによって個人情報が流出したりする可能性も考えられます。

こうしたリスクを最小限に抑えるためには、個人情報の管理体制がしっかりしている事業者を選ぶことが重要です。

まとめ:梱包代行サービスを活用して、リソースを有効活用しよう

この記事では、梱包代行サービスの選定のポイント、費用や利用の流れについて解説してきました。

梱包代行サービスによって丁寧な梱包が実現でき、顧客満足度とリピート率を向上させられる可能性があります。

梱包代行も課題解決に有効ですが、フルフィルメントサービスなら、梱包の課題のみならず荷物量増加への包括的な課題解決が可能となります。

選定時には、自社の課題を洗い出し、ニーズに合った事業者を選ぶことが重要で、費用面でも十分に比較検討を行うことが求められます。

また、サービスの利用の流れを理解し、適切に注文データを共有し、梱包作業から発送までのプロセスをスムーズに進めることで、より良い顧客体験を提供できます。

これにより、業務の効率化やブランド力の向上につなげることができ、事業の成長に寄与するでしょう。